トイレトレーニングの年齢に合わせて進め方やトラブルについてご紹介します。
おむつでおしっこやうんちをするのが当たり前だった赤ちゃんも、おむつを卒業しなければいけない日がきます。
トイレで排泄するなんてことは赤ちゃんにとっては未知の世界。
それを根気強く教えてあげなければならないママは、本当に大変です。
でも、このトイレトレーニングは誰もが通るステップで、周りのママもみんな悩みながら頑張っています。
トイレトレーニングとは?
トイレトレーニングとはその名の通り、子供がおむつではなくトイレで排泄できるようにしてあげることです。
小さな子供の発達には個人差があり、トレーニングの開始時期もそれにより違ってきます。
◆歩行やお座りができる
◆簡単な言葉が理解し話せる
◆おしっこの間隔が2時間前後ある
トレーニングをいつから始めるかは、この目安をクリアしているかどうか判断してからになります。
保育園や幼稚園、お子さんの家庭環境によっておむつを卒業しなければならない時期も変わってきますので、何歳まで終わらせなければいけないという決まりはありません。
1歳のトイレトレーニング
1歳でトイレトレーニングを始める場合は、子供の身体的な発達具合や意思の疎通がどの程度できるのかを見極めなければいけません。
1歳に満たないうちに歩き始める子もれば、1歳半ばでもまだはいはいの子もいます。
大人の問いかけに反応があるかどうかも、1歳ではまだまだ難しく、トイレトレーニングの目安である「簡単な言葉が理解できる」というのは2歳近くになってからでしょう。
1歳のうちにトイレトレーニングを済ませることは難しいですが、おまるに座らせてみたり、トレーニングパンツをはかせてみたりと、今後に繋がる基礎作りをしていくのも良いでしょう。
人気キャラクターのおまるや可愛い柄のトレーニングパンツなど、子供の興味をそそるようなものを用意して、トイレへの関心を持たせましょう。
2歳のトイレトレーニング
2歳になると、トイレトレーニングを意識するママさんが増えてきます。
2歳半にもなると歩行や言葉、おしっこの間隔も長くなり、トレーニングの目安に問題はほぼありません。
しかし、この頃同時に始まるのが「イヤイヤ期」です。
トイレ以前に、何をするにも手がかかる時期ですが、心身ともに大きく発達する時期でもあるので、うまくいけばトレーニングをどんどん進めることができます。
2歳にもなると自分の好きなものやお気に入りのキャラクターなどもでてきますので、それをうまく利用してトイレの環境づくりをしたり、絵本やDVDなどでトイレへの興味を持つようにしましょう。
うまくトイレができたら、ご褒美シールをあげるのもいいですね。
3歳のトイレトレーニング
3歳にもなるとコミュニケーション能力が高くなり、トレーニングもスムーズにできるようになってきます。
ママの声かけや進め方次第では、あっと言う間にトレーニング終了ということもあるかもしれません。
しかし、トイレに行くこと自体はスムーズにできるようになっても、新たな疑問もでてきます。
男の子の場合は立ってするのか座ってするのか、女の子は和式も練習しなければならないのか、などです。
最近は大人の男性でも、トイレが汚れやすいという理由から座ってする人も増えていますが、学校や出先などでは立ってする形式のトイレがまだまだ多いのが現状です。
ですので、最終的にはどちらでもできるようにすることが必要です。女の子も同様、学校や古い施設では和式トイレが残っているので、しゃがんでする和式トイレを使えるようにしなければなりません。
3歳にもなると気になってくるのが、おしりをちゃんと拭けてるのかどうかですよね。
トイレでおしっこができたと安心しても、最終的に自分でおしりを自分で拭いて、トイレから出てきてもらわなければ、ずっとトイレに付き添うことになってしまいます。
最初は自分で拭くのが嫌がる子供もいますが、おしっこすること自体に比べればハードルは低いので、覚えればすぐにできるようになるでしょう。
問題はうんちのときです。
こればかりは気長にやっていくしかありません。
うんちはおしりの後ろから手を回し、前から後ろに拭くように教えましょう。
ただ、これがしっかりできたとしても、必ずおしりがきれいに拭けているとは限りません。
大人のようにウォッシュレットを使うわけでもありませんし、もちろんトイレットペーパーを確認して、汚れていたら念入りになんてできる幼児はいません。
パンツが汚れていることなんて当然とくらいに構えていたほうがいいでしょう。
実際、幼稚園に通いだした4歳になったばかりの娘はまだ、うんちのときは自分で拭きたがりません。
もし幼稚園で便意があった場合は、「うんちパンツについても大丈夫だから、頑張ってみよ~。自分で拭けたら先生に偉いって言われるよ~。」と、大らかに構えています。
上の子も、うんちに関して完全に手が離れたのは年長になってからです。
小学校にあがるまでは、気にしてあげる程度の気持ちでいてあげてください。
この時期にはこの時期特有の別の問題もあります。
3歳になるとできることも増えてきて、トイレに行くこと自体が面倒に感じたり、遊びを中断させたくないかもしれせん。
トレーニングがうまくいかなくてママに叱られることが多く、トレーニングそのものが嫌なのかもしれません。
中には下の子が産まれて赤ちゃん返りをしているなんて子もいるかもしれませんね。
いつの時期でもそうですが、トレーニングは焦らず、無理をさせずです。
嫌がっているときは諦めるくらいの気持ちが大切です。
おしっこが出るでないに関わらず、できるときは「起床時」「おでかけの前」「寝る前」などトイレに誘うタイミングを決めて、できたときはたくさん褒めてあげましょう。
幼稚園・保育園のトイレトレーニング
トイレトレーニングはママにとって大変なものです。
しかし、ママと離れて過ごす幼稚園や保育園ではどうやってトレーニングをしてくれているのでしょうか。
まずは幼稚園ですが、基本的には入園前にトイレトレーニングは済ませるようにと言われる場合がほとんどです。
しかし最近では、認定こども園に移行する幼稚園や満三歳児保育を始める幼稚園なども増えていますので、方針は個々の幼稚園でかなり違ってくるでしょう。
トイレトレーニングをしないと言っても、4月生まれの子と早生まれの子ではかなり成長の差はありますし、入園したことにより環境が変わり、緊張でおもらしをしてしまう子もいます。
プレ保育のある幼稚園では、その間に幼稚園のトイレで練習させてくれるところもあります。
幼稚園側も柔軟に対応してくれますので、ママもあまり神経質にならず、子供に安心して登園させてあげることが大切です。
保育園ではトイレトレーニングをしっかりやってくれるので大助かりですが、幼稚園に通わせる子供とはまた違った面倒があるようです。
歩行や意思疎通具合、おしっこ間隔などのトレーニングを始める目安は保育園でも同じようですが、保育園と家庭でトレーニングを進めていくので、保護者との情報共有が重要となってきます。
保育園と家庭であまりにもトレーニング方法が違っては子供は戸惑ってしまいます。
保護者はトレーニングの時期になると、その時期にあった服装で通わせ、着替えも普段より多く持たせなければいけません。
働くママにとって、洗濯が増えるのも負担ですよね。
園側もトイレ環境づくりや着替えの場所、衛生管理のために汚れた衣類をどう保管するかなどの対策が必要となります。
保育園ではトイレでおしっこができるのに、家ではできない、またその反対にならないように、連携が重要です。
トイレトレーニングに多いトラブル
トイレトレーニングが難なく終了なんてご家庭は、そうそうないでしょう。
おむつはすぐ外れたものの、下の子が産まれた、引っ越した、入園した、などの環境の変化で逆戻りなんてことは当然と構えておきましょう。
便秘など、食事の面や薬を飲ませるなどの親の対処が必要なこともありますが、トイレを嫌がる、進まないなどの問題は焦らず、時には一旦休んでみるくらいの余裕が必要です。
お友達がトイレに言っているから自分もやってみたい、お兄さん・お姉さんになったところを見てもらいたい、できないことが恥ずかしいと、子供も成長していくのです。
それには個人差があり、性格や体格ももちろん影響してきます。
同じご家庭で同じようにトレーニングをしたのに子供の性格に影響されて、結果的に進め方も終わる時期も全く違います。
あるご家庭では、上の子は言うことをよく聞きましたが、神経質で夜の眠りも浅く、幼稚園にはいってからも突発的におねしょをしていました。
下の子は気分屋でトイレに誘っても「今は行かな~い」なんて感じで進まず、うんちとおしっこは別々のタイミングでと面倒な子でしたが、おねしょは今のところ一度だけで済んでいるご家庭もあります。
さいごに
トイレトレーニングを苦痛に感じている気持ち、本当によくわかります。
一日がそれで終わってしまうような気分で、滅入ってしまいますよね。
でも、子供がこれからどんどん大きくなっていく中でのほんの数ヶ月のことなんです。
途中で一旦諦めてもいいくらいの気持ちで、大らかに取り組んでみてはいかがでしょうか。