2016年のリオオリンピックからセブンズラグビー(7人制ラグビー)が新たにオリンピック種目に追加されましたね。
今回は、セブンズラグビーの歴史についてご紹介します。
リオオリンピックでは、日本は第4位と大健闘でしたね。
このセブンズラグビーは、財政難がきっかけに考案されたという変わった歴史を持っています。
それでは詳しくご紹介していきましょう。
セブンズラグビーの歴史とは
セブンズラグビーの始まりは19世紀にさかのぼります。
スコットランド南部、イングランドとの境付近にあるボーダーズ地方は対立が激しい地域でした。
メルローズとガラシールズという地域のメンバー対立をきっかけに、メルローズは新たに独立したラグビーチーム、メルローズフットボールクラブを形成しました。
財政難であったメルローズフットボールクラブに所属していたネッド・ヘイグは、キャプテンのデビッド・サンダーソンと共に資金を集めるためラグビーのトーナメントを企画しました。
しかし1日で15人制ラグビーの試合を何試合もすることは不可能であったため、人数を7人に、試合時間を15分へと減らしました。
そのトーナメントは1883年4月28日に行われました。
大会当日は大勢の観客が集まり、その日のために特別に電車も運行されるほど注目されました。
お金を集めるために考案された15人制ラグビーの縮小版が、現在世界で人気を集めているセブンズラグビーの始まりです。
セブンズラグビーが開催され約130年以上経っているなんて驚きですよね。
初のトーナメント後ボーダーズ地方でセブンズラグビーは人気を集めていたものの、イングランドやロンドンまで広がるまで約40年かかりました。
1921年のパーシー・パーク大会、そして1926年のイギリス全国規模の大会、ミドルセックス・セブンズを経て、次第に世界へと進出していくようになりました。
初の世界大会が開催されたのは1973年になります。
これは、スコットランドラグビー協会が主催したもので、イギリス国内のほかにもニュージーランド、オーストラリア、フランスが参加しました。
1976年には現在も行われている香港セブンズが開催されました。
この大会も、15人制よりも各国からチームを集めやすいという考えのもと開催されました。
現在のセブンズラグビーと今後
現在は、南洋諸国のフィジー、サモア、トンガやアフリカのケニアに強く根付いています。
2016年のリオオリンピックではフィジーがオリンピック史上初のメダルを獲得しました。
日本は惜しくも第4位でしたが、大健闘でしたよね。
オリンピック種目となったことをきっかけに、今後世界的に競技人口が増え人気が上昇することが期待できますよね。
2019年には日本でラグビーワールドカップも行われるため、ますますラグビーファンが増えることでしょう。